2020年度1Q決算について


当社は先週2020年度1Q決算を発表しました。

1Qでは、残念ながら上場以来初となる、四半期ベースで前年比減収減益となりました。
株主の皆様には申し訳ありません。

要因としては新型コロナの影響が大きいのですが、今回の決算説明資料でそのあたりの説明が十分ではなく、決算発表後に多くのお問い合わせをいただきました。

そこでブログで補足説明をさせていただきます。

まず主力事業のPIXTAですが、例年3月が素材利用が最も伸びる需要期ですが、3月後半から自粛モードになり、逆に需要が減少してきました。特に旅行・宿泊・飲食系の広告需要が減少したものと思われます。

そのためPIXTAの単品販売が一定減速しました。
また4月〜5月中旬にかけても、単品販売はもう一段階の減少が続いております。

ただし定額制は底堅く推移していること、また先日の39県の緊急事態宣言解除により、今後は徐々に上向いていくものと予想しております。

また海外PIXTAについては、徐々に伸びているものの、期待ほどの成長はできておらず、コストを引き下げながら成長速度に見合った構造にシフトしつつあります。

次に新規事業のfotowaですが、4月7日の緊急事態宣言までは、多少減速はしつつもニューボーンフォトを中心に底堅く推移しておりましたが、緊急事態宣言以降はほぼ撮影が行われない状況となりました。

こちらも緊急事態宣言の解除により、徐々に回復していくものと思われます。

またもう1つの新規事業のスナップマートですが、マーケットプレイス事業はほぼ定額制が占めており、多少鈍化はしつつも高い成長を続けております。ただしオンデマンド事業は、案件の中止・延期が少しずつ出てきております。

以上が状況の概要になりますが、基本的にマイナスの影響は新型コロナによる一過性のものであり、各事業ともにサービス基盤は順調に拡大しております。

PIXTAでは定額制サービスの拡充と契約数の順調な積み上がり、fotowaはフォトグラファー数・リピート顧客の増加と認知度の拡大、スナップマートはクリエイター数・コンテンツ数・定額制契約数の順調な積み上がりなど。

特にfotowa事業は認知度向上が目下の重要課題ですが、例えばSEO上の「出張撮影」「七五三 カメラマン」「お宮参り カメラマン」などの重要検索ワードで軒並みGoogle1位を獲得するなど、順調に施策を進めております。
(2020年5月18日現在)

私達は2月から在宅勤務に移行しておりますが、それまでもチャット・ビデオ会議・クラウドを中心とする社内コミュニケーションを当たり前に活用していたことから、従来とほぼ変わりなく施策推進ができています。

特にこのような状況だからこそ、サービス向上につながる本質的な打ち手を打っていくことが重要であると考えており、各事業ともトップシェア獲得に向けて順調に進んでおります。

特にWebプラットフォーム事業は、ネットワーク効果により勝者総取りとなりやすいため、最終的にトップシェア・トップブランドとなることが何よりも重要であると認識しております。

ただコロナの影響は一過性のものとはいえ、当然現状に見合ったコスト構造は必要でありますので、重要性が低い販管費の抑制を進めております。

今後新型コロナ問題がどうなっていくかは予断を許しませんが、経済活動の再開に比例して業績も徐々に回復していくものと考えております。

また年間の業績予想ですが、今回は変更ありませんが、今後の状況によっては修正する可能性があります。

補足説明は以上となりますが、新型コロナによる状況変化に柔軟に対応しつつも振り回されることなく、ユーザーに最も支持される事業づくりに邁進していきたいと思います。