「PIXTAオンデマンド」&「PIXTAエディター」リリース!

だいぶ時間がたってからの紹介であるが、期待の新規サービス「PIXTAオンデマンド」&「PIXTAエディター」がスタートした。


この2つのサービスは、PIXTA上での素材売買以外で初の派生サービスである。

昨年、PIXTAの派生サービスのアイディアを社内公募し、その中に含まれていたアイディアが事業化されたのだった。

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PIXTAオンデマンドは、実は10年以上前から頭にはあって、アナログベースでトライアルとしたこともあった。しかし本格事業化はしてこなかった。

なぜかというと、懸念としてすでに取り組んでいるプレイヤーがいくつかあったが、いっこうにスケールしないこと、またその要因でもあるかもしれないが、オペレーションの自動化に自信が持てなかったことだった。

しかしPIXTA、fotowaが軌道に乗り、スケール化を果たす中で、これまでに培ったプラットフォームオペレーションのシステム化の知見をMAX投入し、また最近進歩が著しい機械学習技術なども駆使すれば、かなりの線までいけるのではないかという展望を持てるようになった。

そのチャレンジの答え合わせは、今後3〜4年ぐらいで出せるだろう。

PIXTAオンデマンドが狙う商用撮影市場は国内1200億円であり、当面その10%のシェアを狙っている。勝ち組はまだおらず、大きなチャンスを感じている。

※事業リーダーの古川氏のインタビューもご覧ください笑

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PIXTAエディターは、今のところはPIXTA素材を購入する際のサポート的な位置づけである。画像の加工や簡単な文字入れなどが可能となっている。

当然これからどんどん進化させて、将来的には画像を購入する前に本格的なデザインが完了している、だったり、動画編集も可能になって、PIXTA動画素材を駆使して30秒動画広告ぐらいはPIXTAだけで制作できてしまう、ということも可能になるかもしれない。夢は広がる笑。

PIXTAエディターはピクスタのベトナム支社から生み出された初のプロダクトである。いろいろ苦労はあったみたいだけど、いいスタートを切れたし今後も期待したい。

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この2つのサービスは、まだおそろしく荒削りである。大企業のやり方ではとてもじゃないけど出せないレベルだと思う。しかしこの段階で世に出すことに意味がある。

事前にしっかり作り込んで完成させるよりも、未完成状態でリリースして、足りない部分は手動で補い、実際のユーザーの反応を見ながら同時に作っていく。そのほうが結果的に早く、精度高く最適解にたどり着けるのである。

未完成でもリリースし、リリースしてから完成させていけるのは、自社開発でのWebサービスの大きな利点である(実際には永遠のβ版であり、完成という概念はないが)。

 

逆に想定する機能を全て盛り込んでからリリースしてしまうと、それらがユーザーニーズとずれていたときに(そして真のユーザーニーズとは大体ずれる)、かけた時間が無駄になるし、むしろつくったものを修正することのほうが労力が大きい。


ピュアなWebサービスにおいて、大企業よりもスタートアップの成功確率が圧倒的に高いのは、このアプローチの違いも大きいと思っている。なので決して大企業になってはいけない笑。

これからPIXTA事業は、このような派生サービスも含めて進化させ、クリエイティブインフラとしてのポジションを確立していきたいと思っている。