LGBTQについての取り組みと同質社会

最近、PIXTAとfotowaでLBGTQに関する取り組みをおこなっている。ちなみに今月はプライド月間である。



僕らはビジュアルやサービス面から、少しでも多様性ある社会への貢献につなげようと思いこのような取り組みをしている。

本来であれば、わざわざこういう取り組みをするまでもなく、どんな人でも自分らしく生きやすい社会が理想だと思っている。

しかし現実はそうなっていない。特に日本は欧米に比べてLGBTQに対する制度化なども遅れているが、根本的な要因としては日本人特有の同調圧力、同質性に起因するものだと思っている。

僕がよく学生に伝える言葉で「日本は人と同じで当たり前、海外は人と違って当たり前」というフレーズがある。日本人は古来から農耕民族であり、みんなで力を合わせていっせいに田植えや収穫をしていく。はみ出し者や協力的でないものは村八分にされる。

そのような元来の性質が、LGBTQをはじめ、様々なマイノリティへの理解や許容の妨げになっているのではないだろうか。

さらに俯瞰すると、そのような性質が、ここ最近の日本に閉塞感をもたらしている様々な現象、例えば人口減少、賃金停滞、急速な円安といった要因にもつながっているのではないかと感じる。

同質性が強みになっていた昭和の時代、製造業で日本は世界で稼げていたが、サービス業やITに産業の主役が代わってくると、個人の大胆な発想やクリエイティビティが価値を生み出すようになった。

その状況で日本人の同質性は弱みに転じ、また島国に閉じてしまっていることも相まって、世界の中で相対的に国力が弱まってきたのではないだろうか。

1つの活性化策としては、移民を増やしていくという方法がいいと思っているが、まずは日本人としても多様性を当たり前にし、どんな人でも自分らしく生きやすい社会にしていくことが大事だと思う。

僕らが提供するクリエイティブプラットフォームはそのような考え方のもと、誰にでもフラットに自分らしくチャレンジできる機会を生み出したいと思っているし、多様性が当たり前になる社会にしていくためにできることは貢献していきたいと思っている。