PIXTA10周年とこれからの10年について

今日5月31日は、PIXTA10回目のリリース記念日です。PIXTAが誕生してから10年がたったことになります。

サービスとしてのこれまでの10年を振り返ってみると、

◯最初の3年間は市場にフィットさせるために多くを試したチューニング期間。いくらアクションしても少しずつしか数値が伸びず、絶望の中に希望を持ち続けることが何より重要だったフェーズ笑。

次の3年はチューニングされた事業モデルをスケールさせるためのマーケティング確立期間。この期間中に現在の内田・遠藤・恩田の役員陣がジョインし、コンテンツ・開発・マーケ・管理などの分野が一気に整備されたフェーズ。

それからの4年間は投資を加速し、規模を拡大させたスケール期間。組織規模は3倍程度になり、一時的に混乱も起きた。同時に創業初期からの若手メンバーが成長したり、優秀な中途メンバーがジョインして現在の部長・リーダー陣が揃い、上場に向けた組織体制が整ったフェーズ。


その結果として、クリエイティブ×インターネットの単一プラットフォームとして10億以上の売上規模となり、日本では最大のデジタル素材サイトとなって上場することができました。

自己評価としては、時間はかかったものの10年でこの状況は決して悪くはない、しかしベンチャーとしての時間軸を考えるともっと早く到達すべきだった、というのが正直なところです。もう1回同じことやったら極端な話、倍ぐらいのスピード感で同じところまでもっていけたかもしれないとも思います。しかし一方では必要な試行錯誤だったとも思います笑。

幸い徐々にですが成長は加速されつつあり、既存事業の伸びしろと周辺領域、またクリエイティブ・プラットフォームとしての横展開として大きな成長余地が残されていると思っています。

不思議なもので、1〜2年前までは目の前の事業に精一杯で周りを見る余裕もなく、成長の余地というのは限定的に思えていました。しかし最近になって、それまで見えなかった景色が徐々に見えるようになり、実はまだまだ広大なフロンティアがそこに存在するのだと気付かされました。実はこれが上場することの大きなメリットなのかもしれません。

そして上場後すぐに、見えてきた景色を元に計画→実行に移し、今年に入ってから同時多発的にプロジェクトをリリースし、どれも良いスタートを切れています。

僕らの得意領域であるクリエイティブやコンテンツ分野をどんどんプラットフォーム化して、不透明で不自由だった世界を開放し、だれもが才能を自由に際限なく活かせるフラットな世界を広げていきたいと思っています。

僕らは短期間でたまたま急成長する事業ではなく、理念とビジョンを軸にして、時間はかかるが持続的に成長し続ける事業、そして気づいたらメガサービスとなり、数千万人に影響を与えるような大きな価値を生み出している最中なのかもしれないと最近は思っています。人類の歴史に例えると僕らはまだネアンデルタール人ぐらいのステージです。

業績としても、あまりアピールはしていませんが、ピクスタは36四半期連続増収となっています。それに甘んじて決して安心しているわけではなく、常に危機感を持ち続けているからこその結果だと思っていますが、これからも成長を続けられる自信は徐々に強固なものになっています。


そして次の10年は日本No1のみならず当然アジアNo1となり、晴れて世界No1に向けての展開も進めていけると確信しています。さらには遠い将来振り返ったときに、永続的に成長し続ける日本発のビジョナリー・カンパニーとして評価されるような企業づくりをしていきたいと思っています。


そんなピクスタの根底を支えるのは、やはり当社の理念に強く共感してくれる人材しかありません。まだ当社は社員数50〜60人レベルであり、やりたいのにやれていないことの多さにめまいがしてくるこの頃ですので、ぜひ少しでも興味をお持ちいただいたら当社へのコンタクトを何卒よろしくお願いいたします。

ピクスタ募集職種一覧

最後に、このような形でPIXTA10周年を迎えられたのも、いつも支えていただいているクリエイターの皆様、顧客の皆様、株主の皆様、メンバーの皆様のおかげです。いつも本当にありがとうございます。これからもPIXTAをよろしくお願いいたします。