2020年も終わりを迎えようとしている。
今年はコロナで時空が歪んでしまったかのように早く過ぎ去った。
コロナで業績が減速したり、強制的にリモートワーク移行になったりしたが、今年は会社としても節目となる年になった。
2015年の上場後から、複数の海外拠点展開と複数の新規事業を開始した。
そして数年がたった今年、いくつかを撤退し、結果としてfotowa・Snapmartが軌道に乗った。
来年からまた新たなサイクルがスタートする。PIXTA・fotowa・Snapmartの3つの事業ポートフォリオで業績を伸ばしながら、少しずつ新たな種もまいていく。
PIXTAは定額制の成長と利益創出、fotowaは100億円事業を目指し、Snapmartは黒字基調を保ちつつ成長市場での着実なシェア獲得。それぞれの役割があっておもしろい。
そして今年は、改めてピクスタという組織の強さとしなやかさを感じた年でもあった。
一気にリモートワーク体制に移行しても、全メンバーがそれまでと変わらずにうまく業務を進めてくれている。
もともとのオンラインコミュニケーションがメインであったこと、また誰も見ていないところでもしっかりやりきるという行動特性は、経験でも実績でもなくカルチャーマッチを最優先する採用基準と、企業理念に共感して集ってくれたメンバーによるものが大きい。
また、実は組織の最大の強みとしては、表からは見えにくいクリエイティブプラットフォーム事業の構築・運営の様々な知見だと思っている。
各サービスにおけるクリエイター基盤のスケール化、UIUXの高速PDCA、Webトラフィックの拡大など、一朝一夕には得られないノウハウであり無形資産である。それらの知見を、新規事業にも惜しみなく投入できる組織体制となっていることも大きい。
今後の新規事業も、市場選定とポジショニングさえ間違わなければ、一定規模までは成長していける自信もついてきた。
特に今年は、長年の課題であったデータ分析・データ活用が、新任の執行役員メンバーのおかげで軌道に乗りつつある。結果として打ち手の精度がどんどん高まってきた。
企業経営に必要な「ロマンとそろばん」という言葉があるが、僕らはその現代版として「ロマン(理念)とデータ」を大事にしながら、これからもユーザー本位のサービスをつくり続けていきたいと思う。
ということでいろいろありましたが今年もありがとうございました!