リーダー10の資質

こんにちは、たまに名前を小股と間違われる古俣です。

先日、敬愛するベンチャーキャピタリストの松山太河さんが、とあるfacebookグループに投稿していた六韜三略にある「将として重用すべきでない十過」。

  1. 勇にはやって死を軽んずるもの
  2. 短気でせっかちなもの
  3. 欲が深くて利益を好むもの
  4. 仁がありすぎて厳しさに欠けるもの
  5. 智はあるけれど臆病なもの
  6. どんな相手も軽々しく信用するもの
  7. 清廉であって人にもそれを要求するもの
  8. 智がありすぎて決断できないもの
  9. 意思が強くなんでも自分で処理するもの
  10. 意思が弱くなんでも人任せにするもの


これらがあまりに的を得ていてEvernoteに即ぶちこんだわけですが、改めて見るとどの項目も本質を突いているし、特に7番は深いなーと思います。どの項目も将としては致命的な要素だと思えて、リーダーとはかくも高い素養とバランス感覚が必要なのかと改めて身が引き締まる次第ですね。


そして自分たちの組織を振り返ってみると、リーダーとして引き上げてきた人材に共通する素養もいろいろと思い当たることがあるので、ピクスタ版「リーダー10の資質」としてまとめてみました笑。ちなみに今回はスキル・能力面については言及していないこと、またあくまで個人的な見方であるという点も付け加えておきます。
 

1. 楽天的・ポジティブである

チームを持つといろいろ問題が起こるし、そもそもベンチャーはそもそも無理なものを無理じゃなくする戦いなわけです。そこで必要なことは、いろいろ大変なことはあるけど最後は必ず好転する、というある種の楽天的な素養だと思います。特にリーダーは、きつい状況のときほど笑顔と前向きさを失ってはいけませんね。


2. 判断精度が高い

判断精度が高いというのは若干曖昧ですが、様々な業務においてクオリティとスピード感が経営陣の期待通り、または期待以上であるという状態です。超ざっくり言うと「どこまで安心して判断を任せられるか」という感じだったりします。


3. やると言ったらやる 

これも当たり前に聞こえますが「これをやる」と口に出したことは、細かいことまで徹底して守ることがとても重要です。それを聞いて期待した人は、大体必ず覚えているからです。資料を期限までにつくるということはもちろん、いついつまでに連絡しますといったことや、借りた100円は必ず返す、といったことも周囲の信頼を得るためには習慣にしないといけません。


4. 必要なら厳しく対処できる

これは上の十過の「仁がありすぎて厳しさに欠けるもの」とほぼ同義ですが、必要とあらば躊躇せずに厳しく対処するのだという覚悟こそが、リーダーをリーダーたらしめる最も大きな要因かもしれません。特に「怠慢」と「周囲に悪影響を与える言動」に対してはいち早く厳しく対応する必要があります。そうでなければ悪い芽が周囲にすぐに伝染していってしまうからです。


5. クールヘッドとウォームハート

これは昔経済学の授業で聞いて以来気に入っている言葉ですが、リーダーとしてもまさに冷静な頭と温かい心でチームと接する必要があります。数値を判断するときには冷静な頭で、人を判断するときには温かい心で、という感じでしょうか。


6. 人に関心を持てる

チームをまとめていくには、メンバーの状況を常に把握しておく必要があります。現状のモチベーション状態や不満のあるなし、また私生活も仕事には影響してくるので、差し支えない範囲で把握しておくことにこしたことはないでしょう。そのためには常にメンバーに関心を持って接する必要があり、それを持てない人はリーダーにはなかなか向かないと思います。


7. インプットの習慣を持っている

これも当たり前ではありますが、リーダーは日々いろいろな判断が求められます。チームの方針を決めたり、メンバーから判断を問われることも多くなります。その判断の拠りどころとなる知識や考え方を持つことが重要で、そのためには最低でも自分の専門分野でのインプットは欠かせません。ちなみにインプットにも2種類あって、考え方のベースとなる不易なストック知識と日々のフロー情報があり、両方を意識的にインプットしていくことが大事ですね。


8. ユーモア感覚がある

仕事にはメリハリが必要です。ずっとピリピリした雰囲気ではメンバーは疲弊してしまうので、ときにはリーダーが率先してジョークを飛ばしてリラックスできる雰囲気作りがとても重要ですね。またチームで食事するときにも、笑いのあるなしで雰囲気ががらっと変わりますね。僕は仕事上においてもっとユーモア(笑い)が重要視されてもよいのではないかと前々から思っていますw。


9. 好き嫌いで判断しない

チームメンバーや仕事に対して自分の好き嫌いを判断軸に入れてしまうと、当然本来あるべき選択肢が取れずに成長の阻害要因になってしまいます。また筋が通らない判断をするリーダーにはやはり人はついていかなくなります。成長企業のリーダーとしては常に自身に対して「自分の好き嫌いで判断していないか、恣意的な判断をしてしまっていないか」という問いかけをする必要があります。


10. 正しい野心を持っている

「正しい野心」という言い回しは、ベン・ホロウィッツ著作のHARD THINGの中に記載があります。この本では正しい野心とは「会社の勝利を第一の目標とし、その副産物として自分の成功を目指す」ことであり、悪い野心とは「会社の業績がどうあろうと自分個人の成功が第一」とあります。京セラの稲盛さんが第二電電を設立する際に「動機善なりや、私心なかりしか」と自身に問いかけたというエピソードを思い出し、まさにそのとおりだ!ということでそれからリーダー候補人材に対してはその観点でも見るようにしています。


ということで我が社のリーダー候補のみなさんにもぜひ参考にしていただきたいと思います。またさらなる成長のためにはまだまだリーダー人材が足りていませんので、ピクスタに興味を持たれた方はぜひ下記からご応募お待ちしています!(最初はリーダーポジションでなくとも、素養があればすぐに引き上げる文化があります)

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