続PIXTA起業ストーリー1

創業時に書いていた起業ストーリーですが、ある部署からの圧力により続きを書かなければならなくなったので(T_T)、頑張って書いていきたいと思います。

※1回公開しましたが、内容が薄すぎるとさらに圧力がかかり追記しました(T_T)。。

今のPIXTAは2006年5月31日にリリースしたわけですが、実はリリース2ヶ月前まで違う内容のサイトで展開する予定でした。その名もスクーピー、すでにscoopy.jpというドメインも取得していました。

サイトの内容としてはカメラマンの投稿型販売サイトというのは一緒でしたが、投稿される写真としてまさにスクープ写真、ニュース性のあるものに特化する方針で、販売先はテレビ局や新聞・雑誌社、ニュースサイトを考えていました。

アイディアとしては斬新だったと思いますが、事業内容が固まった段階で10人以上の業界の方にヒアリングしてみたところ、ニュース性のある写真で使用される多くは著名人のものが多く、投稿型ではマッチする可能性が低いという結論になってしまいました。

そこで投稿型でもいわゆるイメージ写真、クリエイティブ素材からまずはスタートすることになりました。それであればアマチュアカメラマンでも十分良いものが集まるだろうと目論んでのことでした。そしてサイト名をPIXTAドメインもscoopyではなくpixta.jpを取得し、今の原型のサイトがリリースされたのでした。

今もあのままスクーピーでスタートしていたらどうなっていただろうと思うこともありますが、その後イギリスでscooptという同じコンセプトのサイトがリリースされましたがあえなく閉鎖となってしまったので、やはり厳しかっただろうなぁと思います。

今回はここまでですが、次回はリリース前後のリアルなお話を書きたいと思います。

----------ここから追記----------

さてサイトのコンセプトも決まり、あとは仕様を決めてサイトを組むだけ。

・・・とは簡単にいかず、ここからリリースまでの2ヶ月間は思い出すのもつらいほど大変な期間でした。。。

何もないゼロの状態から、カメラマンが写真をアップロードして価格をつけて(当時は自由価格制でした!)タグをつけて販売され、それが顧客から検索されて決済が済んでダウンロードされるという仕組みを創り上げなければなりません。

アップロードできる画像のルールは?

価格は写真1点10万円でもいいのか?

タグは何個までつけられるべきか?

適度は画像サイズはどのぐらい?

検索結果は何点表示するのが適度なのか?どういう順番で?

決済は何が必要?

などなど、決めなければならない仕様が無限にあり、しかもそのときのメンバーは実質僕とプログラマの2人だけ。。

僕がほとんど1人で設計しなければいけない状況でした。

(リリース1ヶ月前にエンジニアの役員が加わってくれてかなり助かりましたが)

途中で何度も投げ出したくなる衝動に駆られながら、根気良く1つ1つ仕様を決めていき、大体固まったのが1ヶ月後。その後サイト制作にかかりました。

しかし社内にプログラマはいてもデザイナーはいないため、そして新たに雇う時間も外注する余裕もなかったため、ここでまた覚悟を決め、CSSの本を2冊買って2日で読み込み、僕がデザインを開始したのでした

1日15時間以上はひたすらHTMLとCSS制作に没頭し、経理作業など他の仕事がたまりにたまりながらもなんとか形になり、エンジニア2人が神がかり的な速度でシステムを組み、制作開始からなんと1ヶ月でリリースすることができました。

その苦労が実ったのかPIXTAは良い感じでスタートすることができました。その当時のブログはこちら

当時は人間やる気になればできるもんだと思ったものですが、同時に制作の仕事は性に合っていないなぁと実感したことも良い思い出ですw。