正しい野心を持っているか?

半年ぶりにこんにちは。いろいろありますが私は元気です。
最近うれしいことがありました。

ピクスタALLリーダーランチ

今年から、人事部長の秋岡氏の発案によりALLリーダーランチというものを開催しています。
 
ピクスタには部長を含めて国内外に20人超のリーダーがいますが、月1回全員で集まり、ランチをしながらいろいろな経営トピックについてディスカッションするということをやっています。ちなみに海外組はオンラインでの参加です。
 
これまでのトピックとしては、今年の重点方針について各チームでどういう貢献ができるかであったり、日々のマネジメントについての課題を共有し合うセッションを行いました。
 
そして6月のセッションでは「ピクスタをどんな会社にしていきたいか?」というあえてざっくりしたテーマにし、各リーダーが考えを発表し合うという内容でした。
 
そこで出た意見を端的に紹介するとこんな感じです。
 
・成長し続ける会社でありたい
・グローバルで認知されている会社にしていきたい
・新しい事業がどんどん生まれる会社にしたい
・たくさんのファンがいる会社にしたい。無条件に好きみたいな
・世界中の人たちをつなげていける会社にしていきたい
・人に誇れる会社にしていきたい
・会社の成長と一緒にメンバーも成長していける会社にしたい
・理念を体現していると胸を張って言える会社にしたい
・ダイバーシティや多様性を受け入れられる会社にしたい
・思いやりを持てる会社にしていきたい
 
実際にはみんなもっと熱く語ってくれたのですが、良い意味で驚きました。リーダー全員が自分自身でピクスタの未来をつくっていくんだという意思を持っていること、また個人のエゴや望みのような発言は一切なく、ピクスタの理念やビジョンを実現していきたい、メンバーの成長を支援したいという発言ばかりだったことです。
 
またもう1つの出来事として、最近幹部候補としてお誘いしている方がおり、何度か話をしている中で、数人のリーダーとの面談をしてもらう機会がありました。面談後に感想を聞いてみると「誰も話の中で役員の名前を出したり言及した人がいない。みなさん理念や事業のことだけを熱く語っていた」と言うことでした。つまり当社のリーダーたちは誰かについていくのではなく、ピクスタの理念やビジョンについていっているということです。
 
正しい野心と間違った野心
 
この2つの出来事より、みんなまさにリーダーに必要な正しい野心を備えている、ということを感じ、我ながら感動を覚えました。僕らは正しいリーダーを正しく選べているのだなと。
 
ピクスタは12年前に、誰もが才能を活かせる機会を提供する、という想いを実現するべく1人で立ち上げました。そしてその想いに共感してくれた素晴らしいリーダー達が20人以上も集ってくれ、理念を体現できる組織を実現できていることが何よりもうれしかったです。
 
やはりリーダーや幹部が、会社の成長よりも、個人的な欲求や不満を優先し始めると一気に会社はおかしくなってしまいます。正しい野心とは「会社の勝利を第一の目標とし、その副産物として自分の成功を目指す」という考え方です(HARD THINGSより)。
 
僕が考える間違った野心の典型例とは、個人の好き嫌いで物事を判断することです。会社への貢献よりも自身の地位や報酬を優先し、要求することです。またその意見が正しいかどうかよりも、誰が言ったか、で判断することです。部下の成長よりも自分の手柄を優先することです。
 
そのような間違った野心を持つリーダーが見事に揃っている組織には何が起こるのか?
 
ピクスタではあまり経験がないので想像ですが、
 
・好き嫌いで人を判断するため派閥ができる
・幹部が保身に走るため、リスクを取らなくなって事業が停滞する
・リーダーへの信頼が薄れ、陰口や不満が横行する
・視点が常に社内に向くようになり、ユーザー・顧客をないがしろにしてしまう 等
 
考えると恐ろしいことばかりですねw。
 
しかし今のピクスタのリーダー陣を見ても、そのような行動をする人は1人もいないし、上記のような弊害は起こっていないと自信を持って言えます。
 
理念ドリブンの企業
 
そして改めて、ピクスタは理念ドリブンの企業であると思います。
 
良い悪いではなく、そこにチャンスがあるから、市場が伸びているから、儲かりそうだからという理由で事業を選択している企業も多くあります。
 
しかし僕らは創業の想いを元に事業を開始し、いろいろと大変ではあったけれど、なんとか継続して一定規模までスケールすることができた。そしてそれを実現する過程で理念ドリブンの組織も形になり、海外展開や横展開、さらに飛躍するための投資を積極化できている。
 
創業の理念を軸に、一貫性を持ってここまで成長し続けられていることは、本当に幸せだし嬉しいことです。
 
これからも正しい野心を持ち続ける経営陣であり、理念ドリブンの企業でありたいと思っています。