インターネットでの起業にプログラミングスキルは必要か?


こんにちは。コードが書けないネットベンチャー経営者の古俣です。

WEBサービスとかで起業するのにプログラミングはできたほうがいいんでしょうか?」

という質問を、プログラミングができない人からよく受けます。

結論としては「そりゃできるにこしたことはないが、マストでもない」と回答しています。


自分の苦い経験

実は僕も、初めて起業しようと思って自分でECサイトをつくろうとした20歳すぎのときに、プログラミングを独学で勉強したことがあるんですよね。

当時はPerl全盛期で、ほとんどのWEBサービスPerlで書かれていた(らしい)ので、僕もいわゆるリャマ本と呼ばれる「初めてのPerl」という本を買って張り切って勉強し始めてみました。

しかしたしか5ページぐらい進んで「Hello World!!」という文字を画面上に表示させることができたぐらいで、それ以降のページがまったく理解できない、進まない、という状況になってしまいました。

結局そのときにはマスターすることを断念し、ECサイトのシステム部分はプログラミングができる大学の友人に組んでもらいました。

今思うとその本は「Perlが初めての人」向けの本で、「プログラミングが初めての人」向けではなかったのではないかと思うんですよね。当時はあまり情報もなく断念してしまいましたが、今ならTechAcademyドットインストールなどがあり、プログラミングをマスターするための敷居が低くなっていてうらやましいです。(といいつつ何をやるにも遅いということはないですが!)


プログラミングができない場合のデメリット

では僕のようにプログラミングができないのにPIXTAのようなWEBサービスで起業しようとすると何に苦労するのか?というと下記のようなことです。

・サービス立ち上げに必ずエンジニアが1人以上必要になるので、リリース前に採用の労力や人件費がかかる

・自分で気づいたり思いたった機能や改善案を自分ですぐにつくれない

といったところでしょうか。


しかし

実は上記のデメリットは初動段階のみで、遅かれ早かれあまり関係なくなります。

WEBサービスをリリースして改善しながら大きくしていくためには、自分1人ではとても無理なわけです。エンジニアやデザイナー、事業系の人材など、チームで取り組まなければなりません。しかも自社に合った優秀な人を採用していく必要があります。

結局経営者の業務として、早い段階で採用と資金調達(資金繰り)に注力しないといけない段階が来るのです。それらと同時に開発業務を自分でこなしていくのはほぼ無理ゲーとなります。

なので遅かれ早かれエンジニアを採用して開発業務を任せていく必要があるのです。

ちなみにビル・ゲイツザッカーバーグも、起業後しばらくしたら、自分で開発はしなくなったはずです。


大事なこと

ただしWEBサービス企業の経営者として大事なことは、自分でプログラミングができなくとも、最低限のシステム構造やざっくりとした開発手順などを知っておくことです。

例えばこのぐらいの機能をゼロベースでつくるためには、どんな構造でシステムを組む感じになるか、どの程度のリソースが必要なのかを超ざっくりでもいいので自分で想像し、それをエンジニアに確認する。その上で判断をするという姿勢が重要です。

そういう姿勢を経営者が持っていると、プログラミングができなくともエンジニアとはお互いに尊重し合いながら意思疎通がスムーズになり、開発もうまく進むようになります。

ですので「自分は開発できないから全部お任せ♪」という姿勢が最もまずく、自分の事業への想いと実際のプロダクトがどんどんかけ離れていってしまいます。わからない部分はあれども、できるだけ理解しようとするという意識を常に持っておくことが重要です。


さらにSQLを使えると超ベター

SQLとは
SQLは、リレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) において、データの操作や定義を行うためのデータベース言語(問い合わせ言語)である。

といいつつ僕もSQLは使えませんが(汗)、SQLを覚えてサイトのデータベースから必要な情報を自由に引っ張ってこれるようになると、経営者としてはかなり重宝すると思います。

さすがにデータを直接いじれてしまうと、大事なデータを消したり上書きしてしまう危険性があるので辞めたほうがいいですが、閲覧のみの環境を用意ししてもらって、いろいろなデータを取り出せるようになるとかなり便利だと思います。

「あの数値はどうなってるっけ?」とちょっと気になったときに自分でさくっとデータを取れるようになるといろんな意思決定の手助けになることは間違いないと数年前から思っています。

・・・なので開発メンバーにそういう環境を用意してくれとずっと頼んでいるのですが、本当にSQLを覚えられるのかという疑いを持たれているらしく、まだスタートできていないという状況orz...


結論として

ということでプログラミングができると、最初のスタートがスムーズにきれるというメリットがあるのはたしかだが、サービスを大きくしていく上ではあまり関係ない、というのが僕の結論です。

ただし「WEBサービス」をつくる上での構造や構成、必要なリソースなどの目算を付けられる程度の知識はつけておくべきです。それはやる気があれば誰でも本やセミナーで勉強できるはずです。

とはいえこれからの時代、英語とプログラミングができるかどうかで人生の選択肢は数倍も広がることは間違いないので、10代でまだ時間がある若者は何が何でもマスターすることをオススメします。

僕も自分の息子にはぜひプログラミングを早いうちに触れてもらいたいと密かに思っています(嫁とのコンセンサスは取れてませんがw)。

いろいろ偉そうに言いましたが、実際プログラミングができたらもっといいことがたくさんあるかもしれなくてそれは僕にはわからないけど、それでもなんとかWEBサービスで起業はできるよ!という話をお送りしました。

現場からは以上です。