今朝の日経産業新聞にピクスタのインターン受け入れの記事を載せてもらったので、(我が社の敏腕広報のプレッシャーもあり)具体的にどういう観点でどのように受け入れているのかを紹介したいと思います。
ちなみにピクスタでインターンを受け入れ始めたのは1年半ぐらい前ですが、インターンからすでに2人ほど起業しており、なぜ学生が起業できるレベルまで成長できるのか、という質問もよくいただくのでそのあたりのヒントもあるかもしれません。
インターン受け入れの前提
まず学生時代にわざわざベンチャーでインターンをやろうという学生は、そもそも意識レベルはMAXなわけです(就活のためのインターンを除く)。
なぜなら給料は出ないか、出ても数万ぐらいで金銭的には普通にアルバイトしたほうが全然割がいいし、大学の授業との両立も半端なく大変だし、遊んだり旅行したりする時間を削ってインターンに投下することになります。つまりは「自分が成長したい」という理由以外には何も得がないのですよね。
ただただ「成長したい」という理由でインターンをやろうという意識MAXな学生、おそらく学生の中でもTOP数%ぐらいに意識が高い学生は、経験がなかろうがなんだろうが短期間で成長しないわけがないと思うのです。
なのでうちでインターンを受け入れる際には、まずそういう前提の学生だという認識のもとに受け入れています。
※最近よくある「就活のためのインターン」という前提の学生だとミスマッチが起こる可能性が高いので、そういう学生さんにはちゃんとそのあたりを説明し、大体辞退してもらうことになります。
自分のゴールが見えているか
意識MAXに加えて大事なことは、何のために成長するのか、スキルや考え方を身につけた上でどういうゴールに結び付けたいのか、というつながりが学生に見えているかどうかも重要視しています。
それは起業したいでもいいし、こういう社会の課題を解決したいからスキルを身につけたいでもいいし、20代で経営幹部になりたい、でもいいと思います。なんでもいいのですが、できるだけ具体的なゴールイメージを持つことが、さらに短期間で成長できる要因になります。
最短でMAX成長できる環境を用意する
そのような意識MAXで自分のゴールがちゃんと見えている学生にどういう環境を与えるべきなのか。僕らが大事にしていることは「最短で任せきる環境をつくる」ということです。
インターンの当初は学生にも経験がまったくないので、1ヶ月ぐらいは必死でいろいろ覚える必要があります。最低限の言葉遣いやビジネスマナー、ビジネスコミュニケーションはどういうものなのか等々。それをできるだけ短期間でOJTでマスターしてもらうのですね。
できる学生は1~2週間でそのあたりを大体マスターするので、その後には何らかのプロジェクトを用意して、インターン生をいきなり責任者にして任せるということをやっています。
例えば過去にはピクスタにとって重要な特定ジャンルの大口顧客開拓や、関東各地の専門学校数十校にアプローチし、学生向けの授業を実施して学生ユーザーを集めるといった、社員でもそれなりに大変なレベルのプロジェクトを、入社して1ヶ月ぐらいのインターン生にいきなり全部いりで任せてきました。
当然学生にとってはプレッシャーも半端じゃないし、何から手を付けていいのかもわからない場合が多いです。しかし聞かれれば答えられる状況はちゃんとつくり、またマメにレビューするという定期確認体制を作っておくことは最低限必要ですが、あとはゴールと期限をきちんと共有しておくだけで、意識MAXの学生はたいていやりきれます。
そして大変な分達成感も感じるし、大きな自信をつけてもらうことができます。そういう環境で2~3ヶ月もすると、僕も驚くほど成長を果たして別人のようになってしまいます。それで半年ぐらいたつと、もう就活などしなくても自分で仕事をつくっていける、自分で道を切り開いていけるぐらいの自信がつき、起業していってしまう学生も数人いましたw。
インプットとアウトプットを同時並行で
あと大事なことは、プロジェクトを自分でやり切ったりとにかく動いて結果につなげていく、というアウトプットも重要ですが、同時にインプットの大事さも教えてあげるということです。
実際にプロジェクトに取り組み始めると、初めて社会との接点ができて、今までなんとなくニュースや新聞で見ていただけのビジネスの現場や会議、営業のやり取りなどを実体験として目の当たりにすることになります。
そういったビジネスというものを実際に体験すると同時に、企業や社会がどういう構造でできているのか、今はどういう時代の流れになっているのかということを座学で勉強することで、知識と体験が脳内でつながっていってさらに成長スパイラルを早めることができるのです。
ですのでインターン生にはインターン中に、時間がない中でもちゃんと読書やニュースアプリやソーシャルでの情報収集は欠かさないようにとアドバイスしています。
まとめ
ということで簡単に言うと、
「意識MAXで自分のゴールをきちんと持っている学生を受け入れて」
「フォロー体制とともに重要プロジェクトを任せきって」
「インプットとアウトプットを同時に行うように仕向ける」
ことを徹底すれば半年でMAX成長してくれます。あとはそのまま入社してくれれば経営者としてはいうことないですね(涙目)。
そしてそういう環境でMAX成長したい学生さんを今も熱烈募集中です!
ETIC
Wantedly
また過去ピクスタインターンを経て起業した(してしまった)2人の体験談はこちらから見れます。
体験談1
体験談2