20世紀少年

オンボードを設立して2年強がたったわけですが、オンボードは僕と役員の佐伯が初めて社会人を迎えた会社であるガイアックスの影響を、良くも悪くも受けていると思います。

僕らがガイアックスに参加した2000年は今ではインターネットバブルと呼ばれており、まさに僕らも渦中にいたわけですが、当時ガイアックスは億単位の資金を集めて急成長を目指して日々激走していました。

当時の上田社長は25~6歳で、信じられない話ですが会社を設立してから1年半ぐらい自宅を持たず、住民票を会社住所で登録していました。週7日間を会社またはカプセルホテルで過ごしおり、それに引きずられたのか僕ら20代前半のメンバーも会社に寝泊りするようになっていました。

毎晩夜中の0時に銭湯に行き、その後3時~4時ぐらいまで仕事をし、椅子を4つ並べるイスベッドか寝袋で寝て、朝は8時か9時ぐらいに起きて仕事を再開するのです。それを日曜の夜から土曜の夜まで繰り返していました。

それでも間に合わないぐらいの成長スピードを志して走り続けていましたが、僕はどうしても自分で事業を起こしたい気持ちを抑えられずに1年をたたずにドロップアウトしてしまいました。

短い期間でしたが人生の中で最も強烈で濃密な1年を過ごし、それが潜在意識に刷り込まれているのか仕事中にもよく当時を思い出してしまう自分がいます。

光通信時価総額が7兆円を超えたこともある2000年のことは今でもいろいろ言われていますが、無我夢中でしびれるような仕事の毎日を20代の初めに過ごせたことはすごく貴重な体験であったと思っています。

僕らも今年は着実に成長できた1年であったと思います。来年は自分たちのビジョンを見失わずさらに急成長していきたいと思います。

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