今年もありがとうございました2017

こんにちは、今年は本厄だった古俣ですw。だからというわけではありませんが、今年はいいこともありましたが、例年になく大変なこともありました。

昨年から、次の飛躍に向けて、海外展開・新規事業を加速して戦線拡大し、今年は業績的には一旦しゃがみ込む年になりました。

そのため株価も4月に上場後最安値をつけ、こないだ日経新聞から「再起をかけるIPO銘柄」という取材依頼が来たりとか・・w。ある程度は覚悟していたものの、実際にそうなると精神的にはなかなかきついものがありました。

しかしその状況になったからこそ、自分自身IRに本格的に取り組み始めたという副産物もありました。特に去年まで担当だった経営企画部長の金氏が、韓国進出に伴い現地法人の代表になったため、僕と役員の恩田でIRを担当することになったのでした。

実際IRについて勉強したり、他社を研究したり情報交換させてもらったりする中での大きな気付きとしては、資本市場に対し、伝えたいこと、伝えるべきことの半分も伝えられていない、ということでした。

僕らは10年以上かけて、事業における本質的な競争力、優位性を築き、それが大きな参入障壁になっているわけですが、他のトップシェア企業と同様に、なかなかそれが表からは目に見えないわけです。ポーターの競争戦略を読むとよくわかりますが、強い事業を構成する競争優位性は1つではなく、いくつかの要素が相互に絡み合い、結果的に1つの美しいストーリーのようにつながっているのです。

しかしそれを投資家の方々に理解してもらう作業が、本当に難しいことだと実感しました。今年1年は自分自身IRを勉強しながら、資料と説明をブラッシュアップし、徐々に理解をしていただける投資家の方もあらわれてくれました。しかし実際まだ半分も伝えられていない、というところが正直なところです。

本来はIRと資本政策含め、上場前に万端にしておくことが理想だと思いますが、当社もそうでしたが上場前は膨大な作業と業績管理で手一杯で、そこまでの余裕がないことが多いと思います。結果としてそのあたりの詰めが甘いまま上場してしまったことは大きな反省点でした。。

しかしそんな中でも、新たに開始した新規事業・海外展開が、どれも想定以上または想定通りに進んでおり、これから本当に楽しみな状況です。

また事業範囲が拡大する中で、次世代メンバーが確実に育ってきていることもうれしいことです。特に20代メンバーの中から何人ものリーダーが生まれつつあり、事業とともに組織も進化しつつあると実感しています。これからも若手に機会をどんどん提供していきたいし、そのためにも事業成長にこだわってやっていきたいと思います。

そして今年は半年以上かけて、会社の理念・ビジョン・ピクスタウェイをフルリニューアルしました。創業の想いは変わらないものの、もっとダイレクトに伝わる、これからの会社のステージにふさわしいものにしたいという意志のもと、大胆に変更しました。
(変更したものは評判がよく安心しています)

ということで、総じて今年もいろいろなことがありましたが、やはり最も大事なことは、僕らの事業を通じて、ユーザーに価値をきちんと届けられているのか、価値を高められているのか、結果として理念を実現できているのか、というところです。そこに関しては一切ブレずに、国内外のピクスタメンバー一丸となって推進できているので、先行きは何も心配しないでいられます。

やはり事業は、短期悲観・長期楽観でやっていくことが望ましいと改めて実感できた1年でした。

それでは今年も本当にありがとうございました。
良いお年をお迎えください!