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続PIXTA起業ストーリー3

前回の続きですが、どうやって売上低迷の状況から抜け出せたのか?

期待させといてなんですが、実のところは魔法のような方法はなく、仮説を立ててひたすら改善を繰り返していたら徐々に販売が伸びてきた、というのが実態でした。

PIXTAは素材を投稿してくれるクリエイターと購入者の間にたち、両者をうまくつなげる役割です。どちらかに偏っていてはダメで、PIXTAも含めたWin-Win-Winを実現させねばなりません。当初は素材を集めること、クリエイターコミュニティ機能の充実に主眼を置きすぎ、購入者視点がないがしろになっていました。

そこに気づいたのがリリースから1年がたとうとする2007年の3月、そこから急ピッチで購入者に向けた施策を打ち始めました。

具体的にはそれまでクリエイターが自由に価格を決められた仕様を改め、サイズごとの固定価格にしました。また検索された際に素材をアクセス順で表示していましたが、いくつかの購入者視点での点数付けをしてその順番で表示されるようにしました。また当初はノーチェックで登録、販売ができていましたが、1点1点審査する仕組みもスタートさせました。

上記以外にも数えきれないほどの改善を行いましたが、リリース後1~2年経ってアクセスも増えてくると、何かの施策を打つと効果があるのかどうかがすぐにわかるようになりました。毎日数千~数万人の購入者の方がサイトを訪れているので、何かを変えたときにすぐ反応にあらわれるのです。

またメディア露出も徐々に増えていきました。最初は週刊アスキーで「写真で稼ぐ」という特集が組まれ、その後の副業ブームに乗り雑誌・TVで相次ぎ紹介してもらえるようになりました。一番効果が大きかったのは日曜朝の「がっちりマンデー」という番組で紹介されたときで、1週間で1万人ぐらいクリエイター登録がありました。

こうして

「クリエイターが増えて良い素材が増える」

 ↓

「素材の増加により購入者が増える」

 ↓

「売れる評判が立ち口コミ等でさらにクリエイターが増えて良い素材が集まる」

という好循環が生まれていき、リリースから約3年でやっと軌道に乗り始めたのでした。

・・次回に続く。