不確実性への挑戦

気がついたら早くも1月が終わっていました(꒪⌓꒪)。

今年の1月は全社合宿でスタートダッシュを切ったり、昨年活躍したPIXTAクリエイターさんを表彰する「PIXTAクリエイターアワード」を開催したりとめまぐるしくすぎました。 

ところで今年は全社的に「不確実性への挑戦」というテーマを掲げています。

昨年は上場もあり、既存事業を伸ばすことに集中してきましたが、今年からは「これまでにないような新たな挑戦」を増やしていきたいと考えています。 

年初の合宿でもいくつもの「不確実性への挑戦」がありました。

 

キュートな新卒女子に指示されながらどこまでリスクを取ってのけぞりそして飛べるのか、という挑戦であったり、

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インドア派がメインの会社なのに果たしてこのテンションについてこられるのか?という挑戦だったり、

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iPhoneを生み出した天才起業家に負けない創造性を発揮できるのか?という挑戦もあったり、

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さらに役員としてあえて空気を読まずに飛び込んでいく、という挑戦でした。

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この年始のスタートダッシュに続く、絶え間ない挑戦を全社をあげて推進していきたいと思っています。

 

今年のピクスタにどうぞご期待ください。

 

※おまけ(ジョブスの呪い・・)

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今年もありがとうございました2015

2015年はピクスタとして大きな節目となりました。
8月に創立10周年を迎え、9月に東証マザーズに上場することができました。
 
まだまだ道半ばではあれど、ここまで来れたことはとても感慨深いです。
 
いつも思いますが、僕をはじめピクスタメンバーにはいわゆるピカピカの経歴の人材がいるわけではなく、創業して数年たった時期でも上場に値するような成長が実現できるかどうかは誰もわからない状態でした。
(僕ですらそこまでの実感は持っていませんでした)
 
しかしどんなときでも1つだけ言えたことは、PIXTAというインターネットを活用した、誰もが才能を活かせるフラットな世界が生み出す価値というものをメンバー全員信じて疑うことはありませんでした。
 
そして信じ続けたその価値を、1日1日着実に1つずつ積み上げてきて、それを10年続けて今にいたったのだなぁということです。
 
これまでにはもっともっと非連続な成長を実現せねばという焦りもありましたが、実際のところはたゆまない連続した活動をひたすら続け、気付いたら大きな価値に結実していたという表現が正しいと思います。この10年はこのやり方が正しかったのだろうと今は思っています。
(ビジョナリー・カンパニー2における弾み車を回し続けたのだと実感していますw)
 
僕含めピクスタメンバーも、最初は自信も経験も能力も実績も何もないところから少しずつ挑戦と試行錯誤を続け、PIXTAの成長とともに経験を積み自信がついてできなかったこともできるようになり、見えなかった景色が徐々に見えてきたのだと思います。そんなピクスタメンバーを心から誇りに思っています。
 
これからもたゆまない努力と挑戦を続けることは変わりませんが、非連続な成長の実現はこれから先の自分達に譲りたいと思います。
 
これまで支えてくれた多くの方々への感謝と共に、また来年からピクスタメンバーとともに大きな価値を生み出していきたいと思います。
 
今年も本当にありがとうございました!

上場して変わったこと

こんにちは。台湾に2日間いたら口のまわりに吹き出物が2つできあがった古俣です。
 
9月に東証マザーズに上場してから3ヶ月がたちました。上場後に「何か変わりましたか?」とよく聞かれるので、変わったことをまとめてみたいと思います。
 
中身は本質的に変わらない
いきなりですが、当然ながら僕および会社の中身は基本変わらないです。これまでどおりの目標に向かってやるべきことをやり切る、それをひたすら繰り返すということには何も変わりはない。ということを再認識しました。
 
営業のインバウンドと取材依頼が急増した
ここは上場における効果を期待していた1つなので、目論見どおりかなり増えてくれました。体感値としてはそれまでの5割増ぐらいでしょうか。特にピクスタの事業はオンラインベースですが法人向けサービスなので、上場による信頼性、知名度の向上が顧客獲得の大きな助けとなってくれています(ただし比例して時間の余裕がどんどんなくなっていきます)。
 
 人材採用についてはまだ判断つかず
上場すると、応募してくる人材の質が良くも悪くも変わるとよく聞きますが、あまり変わっていないような気がします。むしろ今年を通じて参加してくれたメンバーがとても優秀なので、今後の活躍が楽しみです。
 
 チヤホヤしてくれる人が増える
思っていたよりも大きかったのがこれです。やはり上場というマイルストーンがわかりやすいためか、いろいろな人がチヤホヤしてくれます。ここはむしろ気をつけねばならず、生涯イチ修行僧としての自覚を再認識する必要があります。
 
モチベーションがさらに増した 
「株価」「時価総額」という数値化された指標で自社の客観的評価(様々な要因はあれど)を得ることができ、さらに他社と比較できることが自分にとって大きな刺激になることが発見でした。
 
もちろん現在の水準にはまったく満足していないため、結果の指標ではあるものの株価、時価総額を上げていくという新たなモチベーションの源泉を得られたことは大きな収穫だったと思います。ただ株価に振り回されるのは本末転倒なので、あくまでも業績の向上や成長を果たしたあとに結果としてついてくるものだ、という認識を持つことが大事ですね。
 
 
<番外編>
 スーツを着ることに慣れる
ピクスタを創業後10年間、結婚式以外にスーツを着ることはなかったので、上場が見えてきたころ関係各所に「スーツを着なくても上場前後は乗り切れるのでしょうか?」と聞いてみたところ「あり得ないだろぅ(゚Д゚)ゴルァ」というありがたいお言葉をいただきました。
 
そこで慌ててスーツセットを2着、ワイシャツ・ビジネス用靴下を5着、革靴を2足大人買いしました。最初は着られている感満載で社内でもすれ違うたびにクスクス笑われていたものの、今ではだいぶ着こなしに慣れて「なんか社長ぽくなりましたね」と褒められているのかDisられているのかよくわからない評価を受けています。 
 
美容院を変えてDisられる 
上場まではカット3500円の美容院に行っていたが、おでこの面積が増してきた気がするので、それに似合う髪型にイメチェンしたいと思い、カット6500円の美容院に変えてみました。しかし当然のように会社のメンバーにはまったく気づかれず、自ら得意気に話してみると「6500円の美容院ですかぁ!上場して変わっちゃいましたね・・」とDisられた上に髪型にはまったく言及されない結果になりましたとさ。。
 
ドMゴゴロを満たしてくれる 
会社のトイレのハンドソープを詰め替えたり、社内の忘年会でお酌をしたり料理を取り分けたりと、これまでと同じ行動をしながら「そういえば俺、上場企業の社長なんだよな」と密かに思い出すことでドM気質が満たされるという高度な技を身につけました。
 
ということでいろいろ変化もありますので、上場というものはオススメですYO!
 

ピクスタ株式会社10周年!

みなさまこんにちは。8ヶ月ぶりのブログ更新で小刻みに手が震えてうまくタイピングが進まない古俣です。

・・・にもかかわらずブログを更新する理由。それは今日が会社を設立して10周年だからです。

10年前に1人でガイアックスのオフィスを間借りしてスタートしたこの会社も、今では50人の素晴らしい仲間と数十万人のクリエイター・顧客の皆様、素晴らしい株主に支えられ、デジタル素材マーケットプレイスとして国内No1プレイヤーとなることができました。

ここまでこれたのは、最初に抱いた小さな想いと、そこに共感していただき少しずつ集まってくれた方々と、時代の追い風という運にも恵まれたおかげだと思っております。

特にPIXTAをスタートした直後から作品を投稿いただいたクリエイターの皆様の熱量は、その後も衰えるどころか質も量も日に日に高まる一方でした。

事業の立ち上がりの遅れに悩んだときも、資金繰りでどうにもならない状況になったときも、コスプレの演技でダメ出しされまくったときも、いつもクリエイターの皆様の投稿作品の素晴らしさに励まされてきました。

そのおかげでどんなときでも、この事業は絶対に立ち上がる、世の中に価値を生み出せると信じ続けられたことが、今の状況をつくることができた最も大きな要因であることは間違いありません。

会社としては10年という節目を一旦迎えましたが、僕らが目指すフラットな世界はまだまだはるか先にあるので、さらに気を引き締めてがんばっていきたいと思っております。これからもご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

いつも支えていただいているたくさんの皆様に感謝を込めて。

ピクスタ株式会社 古俣 大介

今年もありがとうございました2014

今年も無事に終わろうとしていますね。

いつもより年末感が少ないのは、ソーシャル上でさらに多くの人とつながり、世間との隔絶感が減っているからでしょうかw。

今年は会社として9周年、サービスとしてPIXTA8周年を迎え、老舗ネット企業として認識されることも多くなってきました。

しかしその分僕らの存在は確実に浸透しており、実際に利用いただいているという方とお会いすることが本当に多くなってきていてありがたい限りです。

今年は業績としていくつかの節目があり、また4月にImasiaという定額制素材サイトをリリースし累計1000ユーザーの方にご利用いただけました。素材点数は国内プレイヤーとしてダントツである1000万点達成も目前となっています。

海外展開においても現状は試行錯誤の連続ですが、海外チームの徒手空拳の奮闘により、そう遠くないうちにブレイクする胎動を感じています。

個人としても尊敬する起業家や様々な業界の方と知り合うことができて充実した1年でした。今年の後半から入部したG1囲碁部では25年ぶりに本気で囲碁を打つことができ、さらに年内最後の会では部長であるDeNA守安社長から副部長の任命もいただき、来年はネット業界に囲碁を布教していこうと思いますw。

反省点としては、英語力の向上がほとんどできなかったこと、また読書時間があまり確保できなかったことです。来年は初めて僕の直属部署がなくなり、海外に行ける機会が割と作れそうなので、さらに多くの知見を得て経営者としての器をもっと大きくしていきたいと思っています。

ということで今年もいろいろありましたが、会社としてサービスとして引き続き順調に成長することができ、来年はさらに楽しみな展開になりそうです。

これもいつも支えていただいているクリエイターの皆様、顧客の皆様、ピクスタメンバー、株主の皆様、友人の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

引き続き「インターネットでフラットな世界をつくる」という企業理念を実現していくべくがんばっていきたいと思います。来年もよろしくお願いします!

歴史は繰り返す?スタートアップバブル崩壊に備えるために


みなさんこんにちは。
創業直後にライブドア・ショックリーマン・ショックを経験している古俣です。

最近ではIPO市場が活況を呈し、またスタートアップへの投資も数年前にはあり得なかった金額が相次いでおり、スタートアップにとっては非常に良い環境ですね。

しかし僕がピクスタを創業した2005年も同じような状況であり、創業後1年間は順調に資金調達できていましたが、その後ライブドア・ショックサブプライムローン問題、リーマン・ショックが起こってあっという間に市況が悪化していきました。

その状況から自力でキャッシュフローがプラスになるまでの2年間は毎日資金繰りに追われて最もしんどい時期でした。その頃は2000年のネットバブル崩壊から7~8年後の出来事であり、さらにあれから7年がたった今、歴史は繰り返す可能性は低くなく、備えをしておくに越したことはないと思います。

ということで、当時を振り返って備えとしてやってよかったこと、やっておけばよかったことをまとめてみます。スタートアップのみなさんの参考になれば幸いです。

資金調達を早めておく&余裕を持った金額を

今は資金調達、とくにエクイティで調達する環境が非常に良いので、この状況が続くうちに調達しきることが大事です。市況が悪化した途端に方針が変わるVCもあるし、バリエーション水準もあっという間に変わってしまいます。

また現状のバーンレート(月間キャッシュアウト金額)のままで1年は持つという金額、できれば1年半以上持つ金額を調達できると理想的だと思います。

デット(借入)も選択肢に入れる

エクイティのみならずデットでも調達しやすい状況なので、増資と組み合わせると資金的にも余裕ができるし、既存株主の持ち分も毀損することなく備えることができます。また好況時に借入で実績をつくっておけば、市況が悪化しても再度借りやすいという側面もあります。

キャッシュフロー構造を良くしておく

資金繰りの基本は入りを早くし出を遅くすることという話があります。つまりは入金サイト、支払いサイトの間隔のことですね。入金は可能な限り早める方法を模索し、支払いは可能な限り遅くしていくという意識が大事です。

入金を早める方法としては、決済業者を入金サイトが早いものに変更する、請求書の支払日を前倒しで記載する(別途告知が必要な場合も)、取引先に支払いサイトを早めてもらうようにお願いしてみる、等がありますね。支払いを遅くするのもまた同じような方法です。
(この点PIXTAのようなプラットフォーム事業は、入金・支払いサイクルを自分でコントロールしやすいという利点があります)

バーンレート構造に気をつける

バーンレート(月間キャッシュアウト金額)をいたずらに増やさない、できれば抑え気味にしておくという意識を持つことが、いつ市況が悪化するかわからない状況だと望ましいです。特に一旦増やすと減らすことが難しい人件費やオフィス代は慎重に考えるべきです。

戦略・施策の優先順位を考え、成長するにはここだけはマストという部分だけには投資は怠らず、それ以外は当面は手をかけない、というトレードオフを積極的に行っていくことも経営判断として重要だと思います。

逆にいつでも投資をストップできる広告費などのコストは、実際に状況が悪化しない限りは続けても問題ないでしょう。

希望的観測はできるだけ排除する

これは状況に限らず普遍的に重要かもしれませんが、経営的には常に最悪の事態を想定しながら打ち手を重ねていく、という意識を持つべきですね。

「このまま1年間ファイナンスができなかったら」「売上が計画通り伸びなかったら」という仮定と対策を常に頭に置きながら日々過ごしているのといないのとでは、いざ市況が悪化したときに取れる選択肢がけっこう違ってくると思います。

スタートアップを軌道に乗せるのは、アクセルを全力で踏みながら細く曲がった道を走り抜けるようなものですが、壁にぶつかって車が大破したら元も子もありません。

普段から最悪の事態を想定すること、特に今のような好況が行き過ぎているときほど、真逆に振れやすいと思って備えておくことをオススメします。

創業9周年!

若干日が過ぎてしまいましたが、8月25日でピクスタを設立して9年がたちました。

毎年なぜかこの日はあわただしく、当日になるとすっかり設立記念日ということを忘れており、ただ毎年お祝いをくれるありがたい方がいて、それを見て思い出してあわててこうしてブログを書く、ということが毎年繰り返されています。

ベンチャーとして9年というのは相当な年月だと思うし、もっともっとやれるはず、という思いもあります。とはいえ事業としてはそれなりの規模になってきているし、「インターネットでフラットな世界をつくる」という理念が少しずつ形になってきている現状は素直にうれしいことです。

9年もやっていると本当にいろいろなことがあって、素晴らしいメンバーとの出会いと別れがあったり、資金が尽きかけて(むしろ尽いたw)半年ぐらいは眠りが浅い状態が続いたり、考えても考えても答えが出ないような決断を夜中の3時に下して吐きそうになりながらメールを書いたり、ラーメン二郎に週1で1年間通っていたら体重が4キロ増えて健康診断でDがつくようになり、その後二郎断ちをしたら体重が3.5キロ落ちて健康診断もほぼAに戻ったりなど、それぞれの出来事が経営者としての僕と、会社のステージを徐々に上げていってくれたのだと今は思います。

いずれにしても9年前の創業時からの想いは一貫していて、フラットに誰もが才能を活かせる世界をつくることを実現すべく、愚直にサービスを磨きこんできました。そしてこれからはその基盤をさらに横展開していくことと、海外にもその世界を広げていくという第2ステージに入っています。

「インターネットでフラットな世界をつくる」という創業の理念を元に、まずは「アジアNo1のクリエイティブプラットフォームとなる」ビジョンを実現すべくさらにがんばっていきたいと思います。

最後にいつも支えてもらっているクリエイター、顧客の皆様、ピクスタメンバーのみなさん、株主の皆様、応援いただいている皆様、本当にありがとうございます。これからもぜひ一緒にフラットな世界をつくっていければと思います。

2014年8月25日

ピクスタ代表取締役 古俣 大介