今年もありがとうございました2013&振り返りランキング

今年も無事に1年が終わろうとしている。
PIXTAは5月にリリース7周年を迎え、満点とはいかないまでも今年もいろいろな展開ができた。
 
そこで今年のPIXTAにまつわる個人的に印象に残った出来事を、ランキング形式で振り返ってみるです。


第5位 インターン採用開始

これまでピクスタは中途メインで採用をおこなってきたが、このあたりで意識の高い学生を投入して組織内に化学反応を起こすのも良いかと思い、ETICさんの協力を得て2月から採用を開始した。
(ちなみにETICさんにお世話になるのはガイアックス時代と1社目の立ち上げ時に続き3回目である)

1人目でやってきた花房くんという当時横国大の2年生は、古着好きということで面接時にヨレヨレの魔法使いのような格好で現れ、さらに落ち着きがまったくなかったが勢いで採用してしまった。

しかし数カ月後には見違えるように成長し、ある程度の案件までは任せることができるようになって卒業していった。それから1年がたとうとしている今は起業準備中で、僕から見てもけっこういい線までいけるんじゃないかという予感さえ持てるぐらいになっている。

学生はそういう予測不能な非連続成長をするから面白い。その後も普通じゃない学生を数人の受け入れている。


第4位 初の英語プレゼン@ベルリン

11月にベルリンで開催されたマイクロストックフォトエキスポという、世界各地からマイクロストックプレイヤーが集うイベントに参加し、PIXTAのプレゼンを行う機会があった。

当然英語プレゼンなので、事前に社内の帰国子女メンバーを中心に原稿を練ってもらい、数十回の練習を経て望んだところ、それなりに良いプレゼンができた(らしい)。

しかしプレゼン後に「おもしろかったよ」と何人もの欧米人が話しかけてくれたが、そこで英語力不足が思い切り露呈し、表面的な会話しかできずに終わってしまって結果的には自己嫌悪で終了…orz。

「やっぱ帰ったら英語を1番がんばろう!」と毎度思う結果になりましたとさ・・。


第3位 広報の本格スタート

これまでは主にグロースハック的な改善につぐ改善によりPIXTAを伸ばしてきたが、もう一段上の成長を実現するにはということで、広報の重要性を再認識したのがちょうど1年前ぐらいだった。

2009年~2010年ぐらいに起こった副業ブームのときには、テレビや雑誌に毎月のように取り上げられてそこでかなりのユーザーを獲得できたが、ブームが沈静化したあとはあまりメディアに取り上げられることも少なくなった。

そこで6月に広報専任のK嬢を採用し、こちらの記事にあるように無理やり肉を食べてもらいながら広報活動を本格化したところ、半年の間にけっこうな媒体に取り上げてもらうことができた。

これまで制作業界にしかなかった知名度も徐々に広がってきている実感もあるが、来年はさらに多くの人に知られるような活動を行っていく予定。


第2位 海外展開①→シンガポール子会社設立

国内が軌道に乗った今、そろそろ海外展開だろうということで、役員3人でシンガポール/マレーシア/台湾を10日間かけて弾丸リサーチしてきたのが2月。

そこで出た方針を元に、コンテンツ担当役員の内田氏と海外赴任を希望していた岡氏のコンビで、ステルスでシンガポールで活動を始めたのが5月。

そこからはずっと2人でホテル暮らしでかなり大変だったと思うが、半年間で初動としてはけっこうな成果をあげてもらい、晴れて11月に現地法人設立となった。

異国の地でまさに徒手空拳で立ち上げた2人のバイタリティは、これぞベンチャー!ということで
手前味噌ながら本当に尊敬っす。。
(僕ではたぶん無理ぽ・・)


第1位 海外展開②→PIXTAの他言語化

海外展開のもう1つの柱として、7月に英語版、12月に中国語版をローンチした。

当社の商品はビジュアルコンテンツなのでそもそも海外展開しやすいこともあるが、マーケットプレイスとしてそれなりの仕組みボリュームがあるので、1年で2つの言語を立ち上げられたのは褒められてしかるべきだと思う。

まだ取引金額としては微々たるものだけど、アジア含め世界中から素材がダウンロードされ始めているし、数年後のアジアNo1という目標に向けて良いスタートを切れたと思う。

リードエンジニア白倉氏を中心に、企画・開発メンバーが一丸となって頑張ってくれた成果ということでお疲れさんでした!


以上、振り返ってみると今年は海外展開がスタートした大きな節目だったと思う。
来年もさらにがんばります!

PIXTAのテレビ放映!

今日9月13日金曜日の15時35分~16時のテレビ東京L4you plus」という番組で、PIXTAが取り上げられます!

PIXTAクリエイターの撮影風景や顧客の使用事例、ピクスタオフィスの紹介に僕のインタビューまで盛りだくさんの内容です(たぶん...)。

平日の夕方ですが、見れる方はぜひご覧ください!

※先日の撮影風景

英語力

2020東京オリンピックが決まってめでたい雰囲気の中、危機感はつのるばかりである。
何のことかというと、自分の英語力について。

ここ1~2年で僕も英語を使う機会が一気に増えてきた。

もちろんPIXTAの海外展開に関連するものが多いが、英語力が足りないことを最も悔やむタイミングは、海外競合サイトのトップとの会談である。

日本でPIXTAがゆるぎないポジションを固めつつある中、やはり海外の大手サイトとしては見逃せない市場である日本を攻略するため、当社にアプローチしてくる。

僕らとしても、はるか先を進んでいる特に欧米のモンスターサイトの実情や戦略を肌感覚で知れるまたとないチャンスなので、積極的に情報交換しにいく。

しかしそこでリスニング、スピーキング力の不足が壁となり、聞きたいことの半分も聞けずにタイムアップとなってしまう。毎回実にもったいないと思う。
(幸い内田・遠藤の2人の役員が英語がイケるので実際なんとかなっているが)

結局これまで本気で英語を身に付けてこなかった自分の責任なのだが、今になってその代償がコミュニケーションコストの壁、ひいては世界への壁となって現れ、本当に残念すぎる。
(といっても徐々には向上していて(はず)、そう遠くないうちに不自由なく英語でやり取りできるようにはしたいと思っているが)

この状況になって思うことは、よく言われるように、むしろ日本国内である程度の規模のビジネスが作れることが災いしているということである。
(ただストックフォトはある意味ニッチなので、いち早く海外に出る決断をして実行に移したのは幸いかもしれないw)

日本国内のみでビジネスを完結しているうちは英語を使う機会がない、というか使いたくても使えない。英語を口に出して使うためには、わざわざそのための時間を別に取って英会話スクールに行ったりやオンライン英会話を受講したり、周りに人がいない部屋で音読するとかしかできない。

これは事業の成長にすべての時間を投下したいベンチャー経営者としてはかなりの無理ゲーである。

その意味では楽天の英語公用語化も、多少強引だけど危機感はものすごくわかるし、全社員の7割が不自由なくコミュニケーションできると一気に事業展開の可能性が広がるのは間違いないと思う。

ということで今夜も睡眠と英語勉強のトレードオフと戦いながら、そして1週間前に録画してあるマンU×リバプール戦の誘惑をはねつけながら英語力向上にがんばろう。

ピクスタ設立8周年!

8月25日の今日で、ピクスタの設立8周年を迎えることができました!

PIXTAのサイトとしてのリリース7周年のお祝いはこないだ5月に行いましたが、今回は会社設立記念になります。

ピクスタは8年前に1人でガイアックスに間借りしてスタートした会社ですが、8年経って振り返ってみると、もっと成長できていたはず、という思いと、よくここまでやってこれたもんだ(自分で自分をほめてあげたいw)という両方の思いが実感としてあります。

会社設立時に個人のビジョンとして持っていたゴールイメージに対しては、まだ2割ぐらいの進捗ですが、徐々に近づいているという感覚は確実に持てています。

現状を自分なりに認識すると、国内ではダントツのポジションを取りつつあり、今年から開始した海外展開にも手応えを感じながら、非常に優秀なメンバーが集ってくれているという状況で、つまりは最高にエキサイティングな毎日を送れているという、経営者として幸せなことこの上ないという現状になります。

最近になって思うことは、事業の様々な課題に対してコツコツと対処してきた結果、もはや他社が追随できないレベルの仕組みを作り上げることができた、そしてそれが海外展開においても通用する可能性が高い、ということです。

これからも仕組みを磨き続け、新たな展開にも挑戦しつつ、まずはアジアNo1というビジョンに向けてがんばっていきたいと思います。

PIXTAの広報強化

前回の屈辱のブログからだいぶ間があいてしまった。

その間にPIXTA英語版がリリースされて世界中から素材が購入されたり、素材点数が500万点を超えたり、僕のPIXTA7周年の怪盗コスプレは別に話題にならなかったが、引き続きPIXTAは順調に成長している。

最近のトピックとしては、PIXTAの広報活動の強化である。

PIXTAのクリエイター、顧客を合わせると25万アカウントぐらいの登録があるが、まだまだ認知度が足りていない。ネット業界・クリエイティブ業界の人ですら、PIXTAの説明をしても半分ぐらいには知られていない。

PIXTAのようなストックフォトサービスでは、様々なキーワードでの検索エンジンからの流入も非常に多いが、「元々知っているサイト」で素材を探す場合も非常に多い。

さらに最近では、一般企業や個人事業主の素材活用も徐々に増えてきており、全国の事業社数百万社への知名度向上が成長に直結するようになってきている。

ということでこれまであまり広報活動を重視してこなかったのを反省し、6月から広報専任のK嬢に入社してもらい広報活動を本格スタートしたのだった。

これまでの2ヶ月ちょっとの成果としては、

・ネットニュース 9本
・新聞 4紙
・雑誌 1誌

ということでまずまずの成果となっているが、実際に大きくユーザー増につながるスマッシュヒットは出せていないので、年内には1~2本のホームラン級のメディア露出を実現し、多くの人に知ってもらって活用してもらいたいと思う。

そのための現状の課題としては、広報担当K嬢のカロリー摂取量である。

K嬢は僕も驚くぐらいのハードワーカーなのだが、風速30mぐらいで浮いてしまうのではというぐらい細い。そして普段仕事に熱中するあまりほとんど食べずにすごして1日300kcalぐらいしか摂取しておらず、油断するとさらに細くなってしまうらしい。

そこで毎週、渋谷名物の東京トンテキで、ハードワークに負けないカロリーを摂取してもらうことを経営者としてタスク化したお盆の週初めだった。

取材はいつでも歓迎しますのでご連絡ください!

PIXTA7周年キャンペーンの撮影モデル体験

5月某日、その日は朝から不穏な空気を感じていた。

事前にサービス企画部から、PIXTAリリース7周年企画に伴う撮影を行うのでモデルになってほしいという依頼を受けていたのだが、当日になっても撮影内容が知らされていなかったためである。

※PIXTA7周年記念キャンペーンはこちらから
http://facebook.com/PIXTA

担当ディレクターS嬢に聞いてもはぐらかされ、そのくせちょくちょく採寸などされるのだが、どのような撮影なのかは一切明かされないまま当日を迎えたのだった。


時間になり社内の一角に設けられた撮影スペースに呼ばれて行ってみると、ディレクターS嬢、スタイリストM嬢、カメラマンS嬢が不敵な笑みを浮かべながら待ち構えていた。(全員社内女子メンバー)

基本的に当社の女子メンバーは男前で、はっきりと意見が言えるメンバー(いわゆるSキャラ)が多い。むろん、3人ともその筋の方である。

一体どんな撮影になるのだろうとワクドキ、、いやビビっているとまずはマントが登場。


ライトな始まりだったこともあり、さわやかな雰囲気からのスタート。

しかし普段は写真を撮られ慣れていないため、なかなか自然な笑顔が出てこない。


そこで入社したばかりのエンジニアS氏を呼んでもらい、僕を笑わせる役目を買ってもらうことに。



※昔所属していたという応援団のポーズをやってくれるS氏

S氏のおかげで見事笑顔シーンをクリアし、次のシーンはと待っていると、恐るべきドSアイテムのアレが登場。

※ちなみにアレが何かはキャンペーンに参加いただけるとわかります!
PIXTA7周年キャンペーンはこちらから
http://facebook.com/PIXTA

嬉しそ・・、いや泣きそうな僕。

そのままディレクター/スタイリストのここぞとばかりのよどみない指示に、PIXTA7周年のためならと従うしかない僕。


さらに次々と指令が下り、必死でポーズを取りながら撮影が進む。


1時間がすぎたころには腕や足がガクブルになり、精神力との戦いに。



そして1時間半以上がたったころ、ようやくディレクターS嬢の最終OKがおり、撮影フィニッシュとなった。


その後せっかくなのでと社内を練り歩いてみる僕。






元々開発アルバイトとかには社長と気づかれないこともあるので、さらに誰かわからなかっただろう。

ということで、初の本格的なモデル体験となったが、改めてPIXTAの撮影に協力いただいているモデルさんをリスペクトする結果となりましたよ!


※キャンペーンのお知らせ
ただいま、「PIXTA 7周年記念「怪盗ピクスタを探せ!」キャンペーン」を実施中です。

7万円分の商品券など豪華賞品を合計71名様にプレゼント!
ぜひご参加ください!

ご応募はこちらから
http://facebook.com/PIXTA

アジア弾丸ツアー!

2月の下旬から3月初旬まで、アジア市場リサーチを目的に3カ国を回ってきました。訪問先はシンガポール・マレーシア・台湾。

PIXTAの日本での事業基盤ができつつある今、そろそろアジア市場に打って出るタイミングだと感じていました。

しかしネットだけで調べていても推測の域をでないので、まずは現地を見て、現地の人に話を聞いてみようということで、10日間で3カ国をまわる弾丸ツアーとなりました。

アポ先としては顧客候補、カメラマンなどのクリエイター、現地のストックフォト関連会社など。

英語が堪能な役員の2人も一緒に行くので、アポ設定などは任せてしまいましたが、結果的に20アポ程度をこなしてきました。

やはり行ってみないとわからないことは多く、推測が違っていたこともあったり、逆に推測が確信に変わっこともけっこうありました。そしてアジア展開においてのある程度の道筋が見え、大きな収穫を得られたと思います。やはりそこには大きなチャンスがありました。

仕事以外での学びとしては、1つは国によってはやはり物価水準がまだまだ日本と開きがあるということ。

ただシンガポールだけは日本とほぼ同水準で、最近ではさらに物価は上昇傾向にあるとのこと。また特に近年は日本含むアジア近辺からのシンガポール移住希望者がかなり増えているようです。

あとマレーシアはおおざっぱにいって日本の1/3程度、台湾は半分ぐらいの物価水準でした。この価格差とインターネットを同時に活用するだけで、いろいろな事業展開が考えられそうです。例えばPIXTAでいえば、現地カメラマンに人物写真を低コストで撮影してもらって日本で販売するなど。

またここのところの円安により、出張コストがけっこう変わってきてしまうということもありました。去年から10円以上円安に振れたので、1割ぐらい出張コストが高くなりました。

ただ同時に台湾のある会社の社長が、近々北海道に社員旅行で行くので助かると言っていたり、アジアから日本への不動産投資が活発になってきているという話を聞いたりして、実際には国内外で良し悪しの影響があるものだと実感しました。
(国内にいるだけでは普段あまり考えませんね)

あと余談ですが、けっこう驚いたのが運転の荒さです。タクシーでも平気で車線を無視して走っていたり、少し遅い車がいるとクラクションを鳴らしまくったり反対車線に回りこんで追い抜いたりとなんでもありの状況でした。車の運転に関しては3カ国とも同じような感じだったので、むしろ日本がきちんとしすぎているのかもしれません。。

また一定期間役員が全員不在でも会社はきちんとまわることもわかりましたし、非常に実りのある海外出張であったと思います。10日間で6回のフライトをこなしたこの弾丸ツアーを皮切りに、いよいよPIXTAの世界展開を実行に移していきたいと思います。

最後にこのツアーでお世話になった津田さん、GMO村松さん、インキュベイト本間さん、村田さん夫妻、マイネット上原さん、峯井さん、カプコン越知さん、アドウェイズ埴淵さん、またわざわざシンガポールまで付き合ってくれたグロービスキャピタル高宮さん、誠にありがとうございました!